大切な人との別れは、理屈では分かっていても、やはり納得できない寂しさや悔しさが残ります。
そして喜びや悲しみを共にする人が亡くなった後には、亡き人と心を共にしたいと思うときが誰でも必ずあります。
そういうとき、亡き人に好きだったものやお花やお線香をお供えすると、心の底から落ち着いてきます。
亡き人への思いは、亡き人を忘れず覚えていたいという気持ちです。
身近な人が亡くなったときは、四十九日法要までに仏壇を準備します。
購入するときは、本尊や花立、香炉などの仏具も必要になりますので、それも含めて予算を立てます。
価格にとらわれるより気に入ったものを選んだほうがよいです。
前もって安置する部屋や場所を決めて、寸法もきちんとはかっておきましょう。
直射日光や湿気は、仏壇の素材である木にとって天敵です。日陰で風通しの良い場所を選びましょう。
ポイントは、人がたくさん集まりやすい場所、お線香を上げやすい場所です。
なかなか場所が決まらない場合は、店頭スタッフへぜひご相談ください。
仏壇を置きたい場所の「幅・奥行・高さ」を図ってください。
また、設置場所の色調(壁紙の色・床・フローリング・畳など)をメモしてください。
300以上の展示商品の中から、ご希望の場所とご予算に最適な仏壇を、当店のスタッフが一緒に探します。
新しく購入したら仏壇の前に座ってお参りをすることが供養になります。
購入してから毎日お参りするという、仏壇との長い付き合いがはじまるのです。
お参りするために仏壇に供えるものがあります。
香をたき花を飾り灯明を照らしお茶や水を供えますが、どれも意味があって重要です。
仏壇は日頃のお手入れが大切です。1年に3~4回、お盆やお彼岸の前、年末などに念入りな掃除をするとよいです。そのとき仏壇に傷がついていないか、壊れているところがないかも忘れずにチェックしましょう。
修理が必要と感じたら仏壇店に早めに相談するとよいでしょう。
買い替えが必要になるケースとして、仏壇の破損や汚れが目立つようになった場合が考えられます。この場合、金仏壇のような高価な仏壇の場合は、買い替えよりも修理やお洗濯の方が良い場合がありますので、仏壇店に相談してみましょう。
もうひとつ、買い替えのケースとして引っ越しやリフォームがあります。間取りに合わせて、仏壇のサイズを変更する場合もあるでしょう。
大きな仏壇への買い替えは、いわゆる「出世仏壇」と呼ばれるケースです。仏壇の購入は家の新築と同じくお祝い事でもありますので、より大きなお仏壇に買い替えることは、よいことだといえるでしょう。
一方、小さなお仏壇への買い替えについては、あまり望ましくないことだという意見もありますが、決してそんなことはありません。
現在では、マンションなどに転居するため大型仏壇を置くことができず、小型のお仏壇に買い替えるという場合も多くあります。また、実家にあった大きなお仏壇を守る人が誰もいなくなり、自宅に引き取る際に小さなお仏壇に買い替えるケースも多く見られます。
大切なことは、毎日、故人やご先祖様を供養し、ご本尊様にお参りするということです。
新しく購入したときは、菩提寺の住職にお願いして本尊と位牌に魂を入れてもらいます。最近は四十九日法要のときに魂入れをすることが多くなっています。お寺で法要を営むのであれば、本尊と位牌を持参して魂入れをお願いし、帰宅後仏壇に安置します。
魂抜きをした 古いお仏壇は、お仏壇店に引き取ってもらい、お焚き上げ供養処分してもらいます。お仏壇の引き出しに大切な物が残っていないように注意しましょう。